一般社団法人 熊本県地質調査業協会

ごあいさつ


  

(一社)熊本県地質調査業協会
理事長  岩 隈  一 幸
 一般社団法人熊本県地質調査業協会は、令和2年度末で創立40年を迎えることが
できました。

 当協会は、地質調査を業とする企業技術の向上と地域貢献により社会的責任を全う
することを主たる目的として、1980年(昭和55年)に公益法人として産声を上げました。

今年で天草大水害発生から50年を迎え、平成24年7月の阿蘇豪雨災害、平成28年
4月の熊本地震そして令和2年7月の球磨地域豪雨災害と自然災害の脅威にさらされ
てきました。当協会は地元に根差した協会として災害時の支援活動や現場即応体制
の確立、職員の資格取得促進及び各種勉強会を通じて会員の技術の研鑽を行ってお
ります。

日本の産業界の喫緊の課題として少子高齢化による労働者不足が挙げられます。少
子高齢化による労働力の不足は確定した近未来なのです。そのためには日本国内だ
けではなく海外の大学や関係機関とのネットワークを通じた技術者やフォアマンの確
保を目指し、協会の体制自体をグローバル化に対応できる体制に持っていく必要があ
ります。

カーボンニュートラルや塩水化した帯水層を蓄電池に応用するなどこれまでの地下か
ら資源を取り出す時代から地下に資源を貯蔵する時代へと変化しています。その中に
おいて私達の地質に関連する業界は今後ますますの需要増が見込まれます。

これらの要請に応えるべく、私どもは社会資本の基礎となる地盤の専門技術者集団と
して、今後とも会員一同一致団結して技術の研鑽を重ねチャレンジ精神を忘れずに新
しいことに挑み、時代の波に飲み込まれぬよう一層努力を致します。




コスト構造改革に資する
地質調査を効果的に実施するための10の提案

地質調査技術の有効活用

1.コスト構造の見直しに資するため、地質調査技術者の計画段階への参画
2.調査結果を性能設計に反映させるため、地質調査技術者の設計段階への参画
3.安全管理、コスト管理を適切に行うため、地質調査技術者の施工段階への参画
4.より効果的な地質調査を実施するため、契約後の受託者提案制度の活用

地質調査の適切な発注

5.専門技術の評価と技術の相互牽制という視点からの分離発注とJVの活用
6.地質調査の独自なあり方を踏まえたプロポーザル方式の活用
7.防災等に係る長期観測業務の継続を可能とする随意契約の活用

地質調査関連技術者資格の活用

8.現場において地盤の第一次情報の取得に関わる現場技術者の評価と活用
9.調査目的に沿った的確な解析・判定・助言を行う管理技術者の評価と活用

熊地協会員事業所の活用

10.市場のニーズに応える活動を支援する熊地協会員事業所の評価と活用