一般社団法人 熊本県地質調査業協会

防災対策


(一社)熊本県地質調査業協会は、熊本県と「大規模災害時支援活動に関する協定」を締結しています(平成21年5月8日付)。

熊本県が管理する道路および河川などにおいて、地震・大雨等異常な自然現象及び予期できない災害等が発生した場合、緊急時の点検・調査等を迅速に実施します。適切かつ迅速な調査結果によって、後続する応急復旧工事等を適正・効率的に実施でき、施設の早急な保全・復旧により被害を最小限にすることを目的としています。


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湯前町(国道219号) 大崩壊

八代市泉町(小川泉線)大崩壊


水俣市(宝川内集地区)


土石流

熊本県が管理する道路および河川などにおいて、地震・大雨等異常な自然現象及び予期できない災害等が発生した場合、緊急時の点検・調査等を迅速に実施します。適切かつ迅速な調査結果によって、後続する応急復旧工事等を適正・効率的に実施でき、施設の早急な保全・復旧により被害を最小限にすることを目的としています。

(社)熊本県地質調査業協会では、崖崩れ(急傾斜地の崩壊)、土石流、地すべりなどの土砂災害から人家・人命、道路や河川などの安全を守るための地質調査を実施しています。地質調査を行うことで、災害復旧や防災対策の設計施工に必要な地盤資料を得ることができます。また地盤に係わる防災対策工事の設計・施工も実施しています。

崖崩れ(宇土市長浜地区,平成9年7月発生) 熊本県砂防課HPより

崖崩れは、斜面の角度が30度以上でがけ高さが5m以上の急傾斜地などで、梅雨期の集中豪雨や台風等により、崖の中に雨水などが浸透し、突然崩れ落ちる現象です。熊本県では、脆弱な地層が多く、毎年、多くの箇所で発生しています。

地すべり(宇土市白瀬地区) 熊本県砂防課HPより

地すべりとは、粘土などのすべりやすい層の上にある土地が降雨による地下水上昇などの影響で動き出す現象で、緩やかな斜面が広い範囲でゆっくりと動く現象です。
県内には、中央部を東西に横断する臼杵−八代構造線に沿った破砕帯地すべり、天草諸島を中心に分布する第三紀層地すべり、県北温泉地帯に点在する温泉地すべり等多種多様の地すべり機構が分布しており、110箇所(内107箇所は平成10年度公表値)の地すべり危険箇所があります。

土石流(水俣市宝川内集地区 ,平成15年7月発生)  熊本県砂防課HPより

土石流とは、山腹が崩壊して生じた土石等または渓流の土石等が一体となって流下する現象です。
 県内においては、保全区域内に人家が5戸以上ある渓流が2,120箇所、1戸以上5戸未満ある渓流が1,710箇所存在しています(平成14年度公表数値)。